快適な室内環境を作るためには空調機が欠かせず、その際に必要となってくるのがダクト工事です。ダクトの設置は効率的かつ機能的に施工する必要があります。
今回はダクト工事で大切なことを紹介していきます。
ダクト工事で大切なポイント
- ダクトは最短距離となるようにする。
- 異常な曲げ方をしない。
- ダクトを過度に絞ったり、拡張したりしない。
- メンテナンスの事を考えて設置する。
- 試運転時には養生をする。
ダクトは最短距離となるようにする。
ダクトは長さ、曲がりを揃えて分岐を行う場合は出来るだけ機器本体に近い位置で分岐を取ることが重要です。ダクト内の圧力損失を減らすためダクト総長を短くする、エルボ(曲がり)を減らすなど出来るだけ最短距離となるように設置することが大切です。
異常な曲げ方をしない。
風の流れは抵抗が大きすぎると流れなくなります。そのため給気ファンなどで風を押し出してもうまく流れないということもあります。直のダクトであっても抵抗は発生するため、曲げがあるダクトはさらに抵抗が発生します。異常な曲げがあると抵抗が非常に大きくなり、風の流れを阻害する大きな原因となります。
過度に絞ったり拡張しない。
曲げと同じでダクトを過度に絞ったり拡張したりすると、ダクト内部で風の乱流が発生します。その乱流が抵抗となって風が滞りやすくなるため、ダクトの角度にも注意が必要です。
メンテナンスのことも考えて設置する。
ダクトを長年使用するためにはメンテナンスが必要不可欠です。経年劣化時等メンテナンスの邪魔にならない位置にダクトを設置することも大切な計画の一つです。
試運転時には養生をする。
ダクトが施工完了し試運転調整を実施すると、ダクト内部からホコリが大量に吹出し、内装を汚してしまう恐れがあります。試運転の前にはしっかりと内部のゴミなどを取り除き、念のために、吹出口周辺の養生もしておくと安心です。